世界初! ドバイに実務可能なリアル【ロボコップ】現る

Source: Newsweek

2017年5月21日、ドバイ・ワールドトレードセンターにて開催されたセキュリティ博覧会 (GISEC) にて、世界初の、実務可能なロボコップが登場した。

Newsweek】「ショッピングモールや街角で、人々を助けるのが目的です。犯罪と戦い、街を安全にし、人々の幸福の助けとなるよう設計されました」と、ドバイ警察の Khalid Nasser Al Razzouqi 准将は言う。「この世界初の実務可能なロボコップの登場は、テクノロジーと調和した世界最先端の都市を目指すドバイにとって、記念すべき一歩となるでしょう」

この SF的で愛嬌のあるつぶらな瞳したヒューマノイドは、スペインの会社 PALロボティクスによってデザインされた。身長170cm、体重は100kg。映画のように武装してギャングと銃撃戦をすることはないようだが、胸に輝くタッチパネルを操作すれば、犯罪の通報や、交通違反の罰金の支払いができる。

さらには、Google と IBM’s Watson の最新人工知能技術による顔認識機能で、犯罪者を見分けたり、人間の表情を認識することも可能。

Source: Newsweek

Khaleej Times】によると、ロボコップは読みとった表情にそって気の利いた会話までするという。英語、アラビア語を含む6カ国語を操って質問に答えてくれるほか、握手もできるし、敬礼もする。パトロールに出動すれば、顔認識機能で犯罪者の顔を検出するのと同時に、ライブ映像も配信して捜査の手助けをしてくれる。初めての建物内でも地図情報を手掛かりに自主的に移動し、さまざまなソーシャルメディアとリンクしているのが、生身の人間ではない強みだ。

博覧会は23日まで開催され、6月24日から市街地での本格的な勤務がはじまる予定だ。

ドバイ・ワールドトレードセンターの役員、Trixie LohMirmand 氏いわく、
「技術の進歩は、ロボットに、見て、話して、感知して、人や物に反応することを可能にしました。ロボットの時代がやってくるのは、そう遠くないでしょう。──もう始まっているんです」