【カナダで有名な悪党?】犯罪現場から証拠のナイフを持ち去ったカラス

Source: boredpanda

CBC, boredpanda】カナダ、バンクーバーにて、犯罪現場に舞い降りたカラスが、証拠のナイフを持ち去ってしまうという事件が起こった。

2016年5月24日、マクドナルドの駐車場にある車が炎上していると通報を受け、警官が駆けつけると、ナイフを持った男が立ち向かってきた。

警官が発砲して、28歳の容疑者を逮捕。やじ馬を立ち入り禁止テープの外に追い払い、事後処理をしようとしていると、一羽のカラスが舞い降りて、あろうことか、犯人が地面に落としたナイフをくわえて飛びたってしまったのだ!

幸い5、6m追いかけたところで、カラスがナイフを放し、警官は無事証拠を回収することができた。

実際のナイフ。Source: CBC

その後もふてぶてしく、焼けた車の上に居座る。Source: CBC

しかし、話はそれだけでは終わらない。目撃者はカラスの足首に赤いタグがついていることに気づいた。

そのカラスは、バンクーバーでは悪名高いお騒がせカラス“カナック”につけられた印だったのだ。

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カナックは、ひな鳥だったとき、巣から落ちてしまったところを、バンクーバー在住のショーン・バークマンさんに助けられた。

バークマンさんに世話をされ、元気を取り戻したカナックは、そのまま彼のもとで立派な大人のカラスに成長。2015年に自然に返された。…はずだったのだが、バークマンさんとすっかり仲良くなってしまったカナックは大自然には帰らずに、彼の家の近所をうろうろ。そして、一人と一羽の楽しくも奇妙な友情関係がはじまった。

とてもかわいい。Source: boredpanda

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鍵が… Source: boredpanda

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カナックはバークマンさんを見つけると、すぐに飛んできて腕にとまるという。「すごくいたずら好きで、普段から盗癖があるけど、おどけてみせたりもするんだ」と、バークマンさん。

「彼は大切な親友だし、彼の友達でいられることを、本当に誇りに思うよ」

カナックは外を自由に飛び回っており、これまでにも度々、いたずらをして騒ぎをおこしたことがあるワルでもある。今後もなにをやらかすか、カナックのfacebookでは、ファンが動向を見守っている。

〈CBCのインタビューを受けるカナック氏。記者に対しても横柄な態度をきめる。〉

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