顔も目もない肉塊のような生物が、カリフォルニアのビーチに漂着

Yahoo news UK :2017/7/4】不気味な肉塊のような生物がカリフォルニアのマリブ・ビーチに漂着し、住民たちを騒然とさせた。

通行人によって撮影された写真に写る生物には、顔も目も見当たらないない。かわりに、2つの茶色いこぶが体から突出している。

写真を投稿した Redditユーザーによると、「重さはだいたい7ポンド(約3kg)くらい。太さが5インチ(約12cm)ってとこかな」とのこと。

このような謎の海洋生物の正体は、どこかで海に流された犬や豚だったりすることが多いが、ネット上では「海のナメクジ」「死んでから長時間たったウサギ」などと様々な意見が飛びかった。

その後この生物の正体は、ウミウシの一種であることが判明した。

この種のウミウシは、ときに80cm、6.8kgほどまで成長するという。

ユーザーの中には「貝の中身のようだ」という意見もあり、実際ウミウシはナメクジと同じく貝殻が退化した貝の仲間として知られている。その姿形はバラエティーに富み、世界中で3000種くらいが確認されている現在でも、新たな種の報告がつづいているミステリアスな生物だ。

捕食者から身を守るために体内に毒を蓄積しているものが多く、ナマコのように食用には適さない。とのことだが、かつて昭和天皇が海洋生物学者として、甘辛い煮つけにして食べてみたことがあった。その味は、噛みきれないほどコリコリして硬く、やはりおいしくはなかったようだ。

【参考】
前橋工科大学梅津研究室:ウミウシ&アメフラシ編:愉「貝」な仲間たち!
ウィキペデイア:ウミウシ

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