
Source: Yahoo Style UK
【Yahoo Style UK / BBC】9歳くらいの女の子が、ひどく心配した様子で、女性器の手術について病院に問い合わせをしたそうだ。
ここ最近イギリスの病院で、少女からの女性器整形についての問い合わせが増加するという、憂慮すべき事態が起こっている。
BBCによると、2015-16年にかけて、保険適用で性器の整形手術を受けた 18歳未満の少女の数は、200人以上にのぼるという。しかもそのうち 150人以上が15歳未満だというから、開いた口が塞がらない。
イギリスの国民健康保険 NHS は、18歳未満の少女がこの手術を受けることを推奨しない、と言っているのだが。
なぜなら手術には様々なリスクがあるにも関わらず、本当は整形など必要ない場合がほとんどだからだ。ここで少し女性器整形(Labiaplasty, 厳密には Labia≪陰唇≫の整形)について詳しく見てみよう。
■Labiaplasty(女性器の小陰唇や大陰唇を整形もしくは縮小する手術)
腟閉鎖や奇形など明らかな疾患の治療のほかに、美容目的で行われる。美容のために整形する人の多くは自らの性器の形が異常だと考えているが、陰唇の形や色は人によってかなり異なっていて、出産や加齢によって変化するので、実際には正常とされる許容範囲は患者が考えているよりも広いものと思われる。手術には、傷痕が残る、感染症、炎症、神経過敏、または鈍磨する、などのリスクも伴う。
『the Journal of Sexual Medicine』(2008年)によると、患者のうち 32%は機能的な問題のために手術を受けており、31%は機能の問題と美容の両方、37%は美容のためだけだという。また同誌の2011年版のレビューでは、90~95%の患者が手術の結果に満足していると答えた。
しかしオーストラリアでは、手術を希望する患者に、医師がさまざまな形の女性器の写真を見せながら、人によって性器の形は千差万別であることを説明するよう義務づけたところ、手術の件数が 28%減ったというデータもある。
また、整形手術では陰唇を切除して小さくすることが多く、その結果、血流が変わってより不自然な形になってしまうこともある。陰唇に流れるべき血液が陰核に集中し、浮腫のように見えてしまうのだが、これを改善するにはさらなる手術が必要になってくる。
患者の性器が異常ではないとわかっていながら説明せずに手術をしてしまう、という悪質なクリニックもあるので、前もって自分が正常の範囲かそうでないか下調べすることが重要だ。
【啓蒙のために、女性器の写真を集めたサイト】
Labia Library
(このサイトに掲載された写真の数々は、女性のための驚異的な女性器写真集『I’LL SHOW YOU MINE』から提供されている)
心理カウンセラーでセクソロジストの Frances D’Arcy-Tehan氏は、ポルノのステレオタイプな描写が偏見を植えつける可能性も指摘している。彼女によると、手術を受けた女性のうち約 30%はボーイフレンドから何か言われたこと、がきっかけになっていたという。
【参考】The Sydney Morning Herald: Women being ‘upsold’ into labiaplasty by cosmetic clinics, say health
wikipedia:Labiaplasty
青年期の婦人科学について研究するナオミ・クラウチ博士は、女性器手術を希望する少女たちは、恐怖感を抱いているのだという。ボーイフレンドから「俺はコレ嫌いだな。とっちゃえばいいのに」といった言葉を受けとると、少女たちはそれを真に受けて気が動転してしまうのだ、と。
そうなってしまうのは、単に恋人からの愛情を渇望したり、従順になっているだけでなく、「自分は異常ではない」という確信が、自分でも持てないからだろう。
11~13歳は第二次性徴のはじまる時期で、それ以前と以後では、性器の形や陰毛など、見た目が大きく変わってくる。なのに見くらべる見本は、幼い頃の自分のイメージだったり、バービー人形の股だったり、ポルノ女優のツルツルに剃りあげた陰部だったり、と。少女たちが混乱しながら、「自分は異常ではないか?」と悩みはじめるのもその頃だ。
整形によって自信を取り戻せる患者もいる、として性器整形を擁護する医師も中にはいる。
とはいえ、メスを使わずに心配事を取り除く方法があるなら、それに越したことはない。
開業医のパキータ・デ・ズルエタ医師はこう語る。
「若者たちはみな、充分な性教育を受けていないのです。もっと早い段階から、正常な範囲はもっと広いのだということを、教えるべきでしょう。人の顔が一人一人違っているように、下半身も人それぞれ違っているし、それでいいんだよ、と」
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