
Source: NEW YORK POST
【NEW YORK POST / AL.com】現在アラバマ州に住むクリス・セビアー氏(39)は、自身の愛用する“Mac Book”との結婚を法的に認めるよう州に求め、却下された。
セビアー氏は元弁護士で、以前から同様の訴訟を各地で繰り返している。【new.au.com】によると、ことの発端となったのは、2013年のアップル社に対する訴訟だった。彼は同社のパソコンを使ったせいで、ポルノに熱中するようになり、当時結婚していた女性との結婚生活が破綻した、としてアップル社を訴えた。
アメリカの子供たちのためにも、アップル社は無制限にポルノが見られないよう検索にフィルターをかけるべきだ、という主張だったが、アップル側は無視。自分の意に反して男性としての感性を刺激され、不幸な結果を招いた、として不快感をあらわにしていた。
ところが、1年後には状況が予想外の方向に進展する。セビアー氏はポルノだらけになった“Mac Book”に、ただならぬ感情を抱くようになったのだ。
彼は“Mac Book”と結婚しようと決意し、フロリダ州に正式な結婚許可証を出すよう求めた。NEW YORK POSTの過去記事によると、彼はフロリダの法廷で、こう発言した。
「だんだん、人間の女性よりも、自分のパソコンとセックスするほうが好きになってきました」
フロリダで結婚許可証を拒否されると、今度はユタ州に申請して拒否され、テキサスやコロラドでも拒否された。
そして2017年、アラバマ州でも拒否されると、8月31日、アラバマ州北部で訴訟を起こした。
アラバマ州ブラウント郡の遺言検認判事、クリス・グリーン氏によると、セビアー氏は「ニューメキシコで、まるで本物の女性と接するかのように、その物体と結婚した」とのこと。
原告は“フェミニスト”ならぬ“マシニスト”を名乗り、コンピューターの新婦のためにウェディングケーキも発注するつもりだという。
判事はこの結婚に対し、正式な結婚許可証を発行することはできない、と断言。国の民事訴訟に照らしあわせてみても、彼と Mac Bookとの関係が、道徳的に適切とは思えない、と述べた。
セビアー氏はニューヨーク州オニオンタに住んでいたとき、一夫多妻の結婚生活を送っている三人の依頼人のために、やはりアラバマ州に結婚を認めるよう迫った。
「政府はホモセクシャルの結婚が法的に保護されるよう監視している。でも、マシニストや動物性愛者、一夫多妻の人々が、憲法によって保障されているはずの人権を侵害されていることには目をつむっている」と抗議している。さらには、ゲイにだけ特別待遇を与えるのは差別だ、と検事当局まで訴えた。
グリーン判事は、まだ電話で訴えを受けただけで直接は会っていないというが、AL.comにこう語った。
「はっきり言っておくが、ブラウント郡で結婚を認めることはない。どんな方法を使っても」
と、一夫多妻婚と同じく、生命のない物体との結婚を否定した。