
“綿の涙”を流す少女、マナシ。 Source: NTD
【NTD / Nayi Duniya】インド中央部、マドーヤプラデシュ州にて。11歳の少女の目から、ここ2週間毎日、綿のような小さな白い粒が35~40粒こぼれでているという。
マナシは、Pachkhura 村に住む6年生だ。奇妙な綿のような涙がでるようになったのは、8月25日のことだった。農業を営むマナシの父 Gendlal Kevat さんは、娘は悪霊にとりつかれているに違いない、と信じていて、近所の住民たちもたたりを恐れて彼女を避けるようになった。
この状況を聞きつけた地域の巡回診療医が、彼女を診察したが、前代未聞の“綿の涙”を観察したすえに助言できたのは、眼科の専門医に診てもらったほうがいい、ということだった。
しかし両親はともに迷信深く、まだ娘のことを眼科医に見せてはいない。
インドのメディア Nayi Duniya は、何人かの眼科医にこのケースについてたずねた。
同州の都市ジャバルプルの医大で学部長を務める眼科医 Navneet Saxena 氏によると、
これはアレルギー反応の一種である。まれに、アレルギーがこのようにはっきりと目に見える白い粒や糸のような形になってあらわれることがある。17、8歳くらいでホルモンが変化すると治る可能性があるが、医大で治療することもできるだろう、と答えた。
また、Pawan Setak 医師は、ビタミンAの不足によっておこる症状だ、とも指摘している。栄養失調の子供たちは、目の端に綿のような白い排出物があらわれることがあるという。
マナシの父は、「娘はすぐよくなります。火曜日に Quraishi 医師がうちに来て、白い綿や糸みたいなものをちゃんと調べていきましたよ」と言う。
一方、メディアから意見を求められた医師からは「こんなものは聞いたことがない。これ以上混沌とした状況を引きのばすまえに、彼らは娘を大きな病院で診察してもらうべきだ」という意見があがっている。
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